台風への備えについて
博多警察署の望月でございます。
秋の風が吹き始める時期を意味する、日本の二十四節季のひとつ、8月7日の「立秋」は遠に過ぎましたが、残暑厳しい日が続いております。
年々、暑い期間が長くなっているように感じられますので、皆様におかれましては、引き続き、熱中症等の対策や体調管理にご注意ください。
今回は、皆様に、「台風への備え」についてお願いしたいと思います。
過去30年の統計によると、台風は、1年間に約30個発生し、そのうち約10個が日本に接近しているそうです。
特に、8月から10月の間は、年間を通しても、台風が発生しやすい時期であり、平均すると、約3個の台風が日本に上陸し、各地に甚大な被害をもたらす結果となっています。
人の特性として、少々変わったことが起きても、それを異常だとは思わない傾向があるそうです。
これは予期しない事態に遭った時に、人は「これくらいは大丈夫だろう。」といった先入観や偏見を働かせ、「事態は正常の範囲以内だ。」という心理が働くからだそうです。(こうした心理状態を「正常性バイアス」というそうです。)
人には、誰しもこのような心理が働くことを理解していただいた上で、台風への準備に関して、次の3つをお願いしたいと思います。
① 家の外の備え 玄関や窓の鍵はしっかりとかけ、風で飛ばされそうな物については、ロープ等で固定する、或いは、家や倉庫に収納するようにしましょう。
② 家の中の備え
停電に備えて、懐中電灯やモバイルバッテリーなどを準備しておくほか、携帯用ラジオ、非常用食品(最低3日分の備蓄、水は1人当たり 1 日3リットル)の準備もお願いします。また、断水にも備え、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保しておきましょう。
③ 避難場所等の確認 家族で、避難場所として指定されている場所(学校、公民館等)やその経路を確認しておくほか、避難する場合の連絡方法などを話し合っておきましょう。
また、咄嗟に避難しても大丈夫なように、台風が近づいたら、予め、火の始末をしておく、ガスの元栓を締めておくなどしておきましょう。
今回は、台風についてのお願いをしましたが、台風に伴うゲリラ豪雨や土砂崩れなど災害はいつでも、どこでも発生する可能性があります
災害の発生を防止することは難しいかもしれませんが、その被害を最小限にすることは可能ですので、是非、皆様には、日頃からの備えをお願いします