福岡県警察では、サイバー攻撃による被害の未然防止等のため、「サイバー攻撃対策隊」を設置し、サイバー攻撃に関する情報収集・分析、捜査及び実態解明を推進するとともに、重要インフラ事業者等と連携して、
■ 個別訪問等によるサイバー攻撃情勢や情報セキュリティに関する情報提供
■ サイバー攻撃の発生を想定した共同対処訓練等の実施
といった官民連携による対処能力強化に向けた取組を推進し、安全・安心なサイバー空間の実現を目指しています。
警察では、「サイバーテロ」及び「サイバーインテリジェンス」の総称を「サイバー攻撃」と定義しています。
サイバー空間が国民の日常生活の一部となっている中、サイバー攻撃は世界的規模で発生し、国の治安、安全保障及び危機管理に影響を及ぼしかねない問題となっています。国内ではこれまでにサイバーテロは発生していませんが、海外では、不正プログラムによって金融機関のシステムや原子力関連施設の制御システムの機能不全を引き起こす事案が発生しています。
また、国内においても先端技術や機密情報の窃取を目的として行われるサイバーインテリジェンス事案が発生しており、大きな脅威となっています。
サイバー攻撃には、
■ 攻撃の実行者の特定が難しい
■ 攻撃の被害が潜在化する傾向がある
■ 国境を容易に越えて実行可能である
といった特徴があり、サイバー空間の脅威に対する対処能力の強化が求められています。