博多警察署長の望月でございます。
 新年が明け、既に1ヶ月が経とうとしておりますが、皆様にありましては、健やかにお過ごしのことと思われます。また、今週は、数年に一度の大寒波との予想もなされておりますので、停電や断水を見据えた対策のほか、積雪や道路凍結等に伴う各種事故の防止をお願いいたします。
 さて、今回、皆様にお願いしたいことは、「詐欺被害の防止」です。
昨年のニセ電話詐欺の認知件数、被害額にありましては、ともに過去最高となっておりますほか、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は、約70億円に迫るなど、極めて深刻な状況となっております。このような実態を踏まえ、犯人側からのアプローチの遮断措置の促進に向け、本年は、特に、次の対策に注力していきますので、皆様方の御理解と御協力をお願いいたします。

 1つ目は、「国際電話の着信休止措置」です。
 ここ数年の捜査により、詐欺を敢行する犯人グループの拠点が東南アジアなどの海外にもあることが判明しております。また、令和6年中の被害状況を分析した結果、犯人が利用した電話は、その大半が「国際電話」であることが判明しております。皆様にありましては、見知らぬ電話番号から連絡があった際には、対応しないように心掛けていただきますとともに、自宅等の「固定電話」に「国際電話」が着信しないような措置を講じていただければ、更に被害防止に繋がると考えております。
 警察では、「国際電話の着信休止措置」につきまして、広報啓発活動を行ってまいりましたが、今回、もう一歩、取組を前進させ、この措置を希望する方に対しては、警察が申込書を用意し、投函するという手続きを行うことといたしました。
 是非、この機会を捉え、多くの方々が「国際電話の着信休止措置」を行っていただき、犯人側からのアプローチの遮断に繋げていただきたいと思います。

 2つ目は、「LINEによる勧誘遮断措置」です。
 SNS型投資・ロマンス詐欺につきましては、被害者の約9割が最終的にLINEに誘導され、被害に遭われていることが判明しております。昨年より、警察では、「LINEによる勧誘遮断措置」の普及促進に努めましたところ、この措置が被害の防止に極めて有効であることが分りました。是非、操作も簡単ですので、皆様にありましては、この遮断措置を講じていただくようお願いいたします。

 それでは、皆様、「便利は危険」、「電話でお金の話は詐欺」ということを念頭に置いていただきまして、詐欺に遭うことがないようお願いいたします。

 

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