直方警察署長の相部です。
「春の交通安全県民運動」が全国一斉に4月6日から15日までの10日間実施されますが、本運動の重点は
〇こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践
〇歩行者優先意識の徹底とながら運転等の根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進
〇自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルールの順守の徹底
〇飲酒運転の撲滅
の4点で、管内の各自治体を始めとした行政・関係機関・団体の皆様ととにも推進して参ります。
県内の交通事故情勢は、昨年中は、交通死亡事故、高齢者関連事故が減少したものの、91人もの尊い命が失われました。
3月末現在の発生件数についても、死者数、負傷者数ともに減少傾向にありますが、その特徴としましては、亡くなられた方は23人で、そのうち65歳以上の高齢者が13人、歩行者が11人であり、これらが多数を占めている状況です。
次に、直方警察署管内におきましては、本年に入って発生件数91件(前年比-23件)、負傷者数113人(前年比-43人)、高齢者関連事故34件(前年比-9件)といずれも減少しており、死亡事故の発生はありませんが、昨年中は3件も死亡事故が発生するなど、更なる安全・安心な地域づくりを徹底する必要があります。
このような中で春の交通安全県民運動が実施されますが、運動期間中は新入学児童が新たに交通社会に参加する時期でもあり、運動の重点にありますように、子どもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践について、あらゆる機会を通じて周知していただくとともに、自転車のヘルメット着用を徹底するとともに、飲酒運転の撲滅に向けた広報啓発活動を推進していただき、多発する交通死亡事故の抑止に配意した交通安全活動に取り組んでください。
直方警察署としましても、交通事故発生場所や通学路等を中心に白バイやパトカーの機動力及び顕示効果を効果的に活用した警戒活動のほか、重大事故に直結する速度違反や横断歩行者妨害、飲酒運転の取締り等、各種交通事故抑止対策を強力に推進してまいりますので、警察と自治体、関係機関・団体が、より緊密に連携し、それぞれの立場において、交通事故抑止に向けた広報啓発活動などの各種対策をお願いします。
結びに、悲惨な交通死亡事故を1件でも減少させ、安全・安心な地域を実現するため、一致団結して、春の交通安全県民運動に取り組みます。